180310 ま~ゆ寺子屋

『世界の自然と人々の暮らしPart3モンゴル編』報告(ケセラ)

①初めにモンゴルの草原に咲く花の写真を見ました。
ゆり、リラ、なでしこ、デルフィニウム、オオバコなど。
日本にもあるものですが色や大きさが少し違ってるようです。
草原にきのこが生えている。そこは周りより緑が濃いところで、空気中の窒素を固定化
できる根粒菌というバクテリアの力のようです。

②次にパオで暮らす遊牧の人びと。
日本人と顔付などとてもよく似ていて一緒に写っているいっちゃさんが、現地の人に
すっかり溶け込んでいます。
遊牧民は昔から土地を耕さないそうですが定住化が進んだ最近は、家(日本と変わりない
普通の建物)の近くの土地を耕して畑をつくっていました。

③エコシステムの中で暮らしが成り立っていたが今は・・・。
人びとは羊を飼う➡羊が草をきれいに食べる➡動物たちのフン➡集めて燃料にする➡
CO2がでる➡草がそれを吸収。
という循環のサイクルが成立していた。
しかし、現在は山羊の放牧がおこなわれるようになりエコサイクルが綻んできている。
山羊と羊の違いは、山羊は草を根元からすっかり食べてしまうので草が再生しなくて
土地が裸地になってしまう。草原が徐々に砂漠化していく原因のひとつとのこと。

④何故カシミヤ山羊をたくさん飼うようになったか?
カシミヤは羊毛よりも7倍近くの高値で売れるからだそうです。
商品経済として売れるカシミヤが人々の暮らしを”豊か”にし、暮らし方が大きく変化して
いるようです。
(※カシミヤの洋服を買う我々にも関係がある気がします。)

⑤いっちゃさんたちの調査(植物は格差社会?)
1㎡に区切った草地の植物を全て抜き取って種類と重さを計り、草原を構成する植物の
優占度関係を表にしていく気の遠くなるような作業を気候の厳しいモンゴルでされた
そうです。
草の種類によって生えている量が違っている。
そこから植物の社会は格差社会だと分かったそうです。

⑥なぜこのような調査をしたか。
地球温暖化は大気中のCO2の増加が大きく影響しているのでは・・との考えからです。
裸地が増え砂漠化が進み植物が育たない環境がCO2を増やしていると、いっちゃさんは
考えているそうです。
だから草原の植物を調査して再生能力以上の頭数の山羊や羊を飼うのは、砂漠化がすすむ
危険性があるから頭数を適正規模にするように提言されたそうです。
それは分かっているけど・・・生活がかかっているからとの返事が・・・。

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『自然との共生』と簡単には言えない現実の暮らしがある事。
これは私たちにも言える事。ではどうしたらいいのでしょう?
無限に広がる欲望をどのようにコントロールできるか、かな?
あふれかえるコマ―シャルに足元をすくわれないように、
心して暮らしたいものです。(自戒を込めての感想)
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文:ケセラさん

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