「お宝 活用」ま~ゆ寺子屋

蚕都くらぶ・ま~ゆには、職業も年齢も育った場所も様々な人たちが集まっています。この人たち一人ひとりが、何かしら隠れた才能や技能、経験を持っています。私たちは、それが真の地域の宝だと考えています。そこで、これを活かさない手はないと始めたのが、「ま~ゆ寺子屋」です。

公民館やカルチャーセンターなどの講座では、著名な方が講師をされるのが一般的ですが、「ま~ゆ寺子屋」では、肩書きなどにとらわれず、会員が講師になることを基本にしています。もちろん、講師料や参加費は、地域通貨「ま~ゆ」で支払います。これは、地域通貨「ま~ゆ」の循環がより活発になるのも狙ってのことです。

これまでに、「擬洋風建築見学&まち歩き」、「市町村合併と私たちの暮らし」、「自然観察教室」、「パンつくり教室」、「布ブローチつくり」、「海外から見える日本」、「健康ミニ講座」など、硬・軟取り混ぜたテーマで、随時開催してきました。

 


100618 ま~ゆ寺子屋「フィリピン・コーディレラ 廻る命と命の田」

 

やすさんこと写真家の直井保彦さんを講師に迎えて、表題のま~ゆ寺子屋が6月18日に中央公民館で開かれました。やすさんは子どもの頃何もできなかったけれど、写真と出会ったことで自分のアイデンティティを取り戻すことができたそうです。その魂の込められた写真を見ながら、生きる自信に裏打ちされた淀みのない話に聴き入りました。

フィリピンの首都マニラからバスで16時間かかる標高約1,400mのコーディレラ地方。でも、やすさんは満員で座席に座れず、バスの屋根に乗って、片手でルーフレールにつかまりながら、もう片方の手でカメラのシャッターを切ったそうです。コーディレラ地方は1月でも上田の秋ぐらいの気温。しかし、高地の夜は寒暖の差が大きく、寒さで亡くなる人もいるようです。急斜面につくられた棚田の畔は高低差が3mぐらいで、もし足を踏み外したら、2階のバルコニーから落ちるくらいの衝撃を受けるでしょう。打ちどころが悪ければ死ぬかも知れません。家が寄り集まった集落は、昔の首狩り族の末裔でほかの部族から襲われるのを防ぐためだったそうで、そう言われてみれば城郭都市のようにも環濠都市のようにも見えます。

美しい棚田や集落の景観からは想像できない「危険」=「死」と隣り合わせに暮らしている様子がやすさんの話から浮かび上がってきます。村人は「死」を身近ものとして受け入れているからこそ、今生きていることを大切に、旅人を歓待してくれるのかも知れません。

アラスカの自然と動物を撮り続けた写真家星野道夫の著書『旅をする木』の中でカメラマン・キムが星野道夫と結婚してアラスカに暮らすことになったパートナー・ナオコに「寒いことが人の気持ちを暖め、離れていることが人と人を近づける」という短いアドバイスを送ります。私はこの言葉を思い出しながら「厳しい環境に暮らす人ほど、色んなモノにやさしくなれるのでは」という思いを強くしました。被写体に対するやすさんのやさしさが伝わってくるま~ゆ寺子屋でした。どうもありがとうございました。(ヒデさん)

▼左側に立っているのが講師のやすさん


100415 ま~ゆ寺子屋-ゆりちゃんのオウム返し講座「かかりつけ医をさがせ」-

 

 

▼講師のゆりちゃん

▼メモを取りながら話を聴いています

 


 

100303 ま~ゆミニ座談会-田中優さんの講演を聞いて-

2月13日に佐久教育会館で田中優さんの講演会があり、ま~ゆのメンバーもたくさん参加しました。
講演内容は「平和になるために私たちにできること~戦争も貧困も環境もみんなつながっている~」というテーマで、ピークオイルの話から始まり、石油の奪い合いが戦争を作っている話など広範囲に渡るテーマを理路整然と分かり易く説明してくれました。
そのときは100%理解できたような気になっていたのですが、自分の言葉に置き換えて説明しようとすると、うまく説明ができません。

ということで、理解を深めたり、疑問に思うところをケイさんの呼びかけで話し合うことになりました。
(内容はもう少しゆとりのあるときに書きます ヒデさん)

▼ミニ座談会の様子


091206 しめ飾りつくり

講師の小林さんに教えて貰いながら、しめ飾りつくりを和気あいあいと行いました。
何回も参加している方は講師の説明を聞き流しながら、自分のペースで作業をどんどん進めていました。
でも、初めての参加で悪戦苦闘する方もいて、そんなときは、小林さんが「こうして、こうやって、こうする」と言いながら、ほとんど作ってくれました。
材料のワラやマコモ(?)はごんべえさんが用意してくれました。

作業中の会話
ごんべえさん:「ヒデさんは何でもできると思っていたが、ごぼうじめはできないか、ワッハッハ」
ヒデさん:「(無言でワラと格闘)」
きのさん:「ヒデさん、ワラをよるときに親指を抜くんだよ」
ヒデさん:「あっ、できた、きのさんありがとう。ごんべえさんできるようになったよ、エッヘン」
ごんべえさん:「(無言)」

ちなみに、ごんべえさんは昨年、にゃんこ先生にも同じことを言ったそうです。
愉快な人です。
「そんなことユウカイ(言うかい)なんちゃって」とおどけるごんべえさんの顔が浮かびます。(ヒデさん)

▼ちゃっかり講師の小林さんに「ごぼうじめ」を作って貰っています

▼熟練のミーすけさんとZuku-Zukuさん

▼みんな上手にできました

 


 

090716 ま~ゆミニ座談会「真夏の夜の夢」-エンデの遺言を語り明かそう-  

  この内容を客観的に記すのは私の能力を超えるので、私見を述べさせて頂きます。

現在の経済システムの大きな問題は利子の存在だと私は思っています。利子が利子を産むために富者はますます富み、一方、圧倒的多数の借金返済者は貧しさのアリ地獄から這い出せないのが現状です。

この現状認識があれば、お金の使い方やお金だけに頼らない暮らし方を模索し、行動しなければと思うようになるような気がします。例えば、銀行に大金を預けたり、投資によって実態のない利益を得ようとすることや、全国チェーン店だけで買い物をしたり、大手メーカーの物だけを買う、といった行動は現状を助長するだけで、アリ地獄を大きくしているようなものです。ですから、お金を使うときにはそのお金がどのように流れていくかをイメージしなければいけないのかも知れません。地域で循環するようなイメージができたら、多分そのお金の使い方は正しいのだと思います。

ま~ゆの「お助け」と呼んでいる「モノ・コト交換」は実に多様で、お金だけに頼らない暮らし方の参考にきっとなると思います。これを上手に使えるようになると暮らしのかなりの部分をカバーできるようになるでしょう。そして、上手に使うということは人とのつながりを大切にするということで、色々な人とつながることによって暮らしは豊かになると私は信じています。(ヒデさん)


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