ロケットストーブのワークショップでは、講師に長野市在住の小田切隆一さんと
パートナーで自然エネルギー信州ネット事務局の小田切奈々子さんをお 迎え
し、時計型薪ストーブをベースにしたものと一斗缶を利用した煮炊きのできるも
のを製作しました。
まず、ロケットストーブの原理を教えて頂き、完全燃焼する様子を一斗缶のロ
ケットストーブで確認してから時計型ロケットストーブの製作に取り掛か りま
した。
時計型ロケットストーブは、火が横に走るバーントンネルと完全燃焼するヒート
ライザーをレンガでつくります。
レンガは耐火モルタルで固定し、トタンで筒をつくり、レンガを積んだヒートラ
イザーにかぶせ、レンガとトタンの隙間をパーミュキュラート(園芸用 焼土)
で塞ぎ、しっかり断熱します。
しっかり断熱することで燃焼温度を下げないのが、完全燃焼のポイントです。
煙突につながる排気の通り道をつくるため、トタンでもうひとつ大きめの筒をつ
くり、ヒートライザーにかぶせます。
焚口はヒートライザーよりも低くなるように円筒を設置します。
ロケットストーブの場合、熱を煙突から貰うので、煙突をすぐ外へ出してしまう
のではなく、部屋の中を回した方が効率がよくなります。
土間の改装が済んでいないため、煙突の設置はもう少し先になります。
一斗缶のロケットストーブは、一斗缶の下の方に焚口用の穴を開け、煙突用のエ
ルボ(90°に折れ曲がった材)をはめ込み、その先に45°のエルボ を取り付けて
焚口とします。
空気の流れをよくするために焚口に平板のトタンを敷き、下側は空気、上側は薪
になります。
煙突は一斗缶上部から5cmほど出るように長さを調節し、煙突と一斗缶の隙間は
パーライト(家庭園芸用土)を充填し断熱します。
一斗缶のロケットストーブは軽く、上に重い鍋等を載せると不安定になるので、
今回は一斗缶の底にレンガを敷いてみました。
最後になりましたが、講師をしてくださった小田切隆一さんと小田切奈々子さ
ん、本当にありがとうございました。