250412 ま~ゆ寺子屋

『上田市の水道事業広域化を考える』
「おいしい水を広める会」の新聞折り込み告知チラシを読んだのが始まりでした。
昨年12月14日に『勉強会 上田長野地域水道事業広域化計画のホントを知ろう』に参加。初めて大変なことが起こっているのを実感しました。
さらに12月22日に中央公民館で開催された上田市上下水道局主催の「水道事業について一緒に考えよう」という市民説明会に参加。
ここで水道局の説明を聞き、広域化事業推進ありきの姿勢に不安を感じました。
今年1月18日『第5回勉強会上田長野地域水道事業広域化計画で後悔しないよう市民の意見を伝えよう!』に参加。
これらの市民説明会や何度かの勉強会に参加するうちに、もっと多くの市民に関心を持ってもらい一緒に考えたいと、ま~ゆ寺子屋を開くことにしました。
幸い、小山田秀士さん(元上田市上下水道管理者)が講師を快諾してくださいました。

さて当日、上田長野地域水道事業広域化について、どこに問題があるのかをこれまでの水道事業管理者としての経験や知見を通して具体的に話していただきました。
国から1,100億円という巨額の補助金が出るが、このうち上田市に関係する事業はわずか約200億円。(しかも令和16年という期限付き)(総事業費はあくまで予定額であり今後諸物価高騰で経費が上がる可能性も否定できません)
管路の更新や耐震化等の補修点検は上田単独でも実施可能な事業であること。(国の補助基準が変更されているそうです)
懸案になっている「県営水道水」を利用している塩田・川西地域へも上田市の水を送水できるゆとりがあること。(武石や丸子の水利用の可能性も)
今後人口減少期を迎え水道事業の維持管理が大変になることも想定しうる。その時は上田広域連合地域での連携の方が現実的であること。
危ない、危ないと危機をあおり「ショックドクトリン」のような手法を使うのはいかがなものか? 等々。
私たちの質問、疑念に対し丁寧に分かり易く説明してくださいました。(参加者から、たくさんの質問・意見が出ました)
この事業広域化には「大義がない」と何度も口にされたのがとても印象的でした。
身近な水道事業を広域化することで水の自治権がなくなってしまうのではないか?
もし長野企業団になったら市民の意見はどのように反映されるのか?
現在は民営化しないと言っているが長野企業団になったら市民の財産である上田の美味しい水を売り渡してしまうのではないか?
これはコモンズ「市民共有財産」の問題でもあると考えました。
将来に禍根を残さないように、しっかりと意見を持って今後の市の姿勢を問うて行きたいと思いました。
参加された皆さんはどうだったでしょうか? (最終決定権は市議会にあるようです。何とかしないとね~~!)

文:ケセラさん


カテゴリー: ま~ゆブログ パーマリンク